My First Story of Traveling USA ①
大学最後の旅行にニューヨークへ行った。いわゆる卒業旅行だったが、私にとって初めての海外旅行だった。3月の半ばだったので、北米には寒波が到来することもよくあった。
セントレア発、デトロイト空港経由、ラガーディア空港着のデルタ航空を利用した。学んだ英語でどこまで通用するか、ワクワクが止まらなかった。卒業旅行という名目だったが、英語の武者修行の旅でもあった。
留学がしたい!と思っていたが、お金もなく、学部学科の性質上、大学を卒業できないリスクがあった。加えて、在籍年度が超えてしまうと学籍抹消の危険性まであり、留学できなかった。ある都内の有名な教授に「留学するくらいなら、観光で行って1日中スタバで誰かと話せ!」とアドバイスをもらった。それを実践しようと思ったのだ。
デトロイト空港にて
長い空の旅から開放されてほっとした。流石にエコノミーに10時間以上も乗ったことがなかったので、歩くだけで体は喜んだ。入国とトランジットの列に沿って歩いていると、アフリカ系の空港職員に「おい、ウィンドストームが来てんぞ。大丈夫か?」と心配された。
ウィンドストーム?まぁ大丈夫だろうと思っていたが、東海岸行きの便は全部遅延と表示されていた。ヤバい、どうすべきなのか全くわからない。ホテルに電話したほうがいいのだろうか、航空券って変更どうするの?とパニックに。
焦っているとデルタ航空のカウンターが見えた。悪夢かというレベルの長蛇の列。1時間半ほど並んで、カウンターで変更の旨を伝えると
「2日後の便しか用意できない」
と言われた。なんやかんやで空港についてから4時間ほど経っていた。
「なんでここまできて、2日間もデトロイト空港で足止めされなきゃいけないんだ」
生まれて初めてスタッフに対して怒りがこみ上げてきた。日本では、まずこんなことにはならないし、なんでそんなヘラヘラした態度なんだ…。日本のサービスに慣れきっていた私には、今も忘れらない衝撃的な体験だった。
「ふざけんじゃねぇ!おれは日本から来てるんだ!なんでもいいから今日中にニューヨークに着く便の予約をしろ!」
旅の疲れもあったのか、声を張り上げながらキレていた。私が苦手な、駅員さんにキレているおじさんのようになっていた。日本なら100%嫌われるだろうが、向こうは慣れた様子であっさりと取れたよってヘラヘラ笑っていた。何じゃこの国は。主張したら取るのかよと驚いた。
たまたま取れただけだと思うし、キレたのでよくなかったが、主張することの大切さを経験した。まぁ日本なら無理なものは無理ですってなるところを、じゃやってみるわってなるのがいい面でも悪い面でもアメリカなのかも。
取れた便は夜10時発だった。疲労感でうとうとしていると、怒りの声が聞こえてきた。
「いいから先におれを搭乗させろよ!」
「私一人じゃ無理!あとにしろよ!」
30人くらいの人が搭乗ゲートでもめている。どうやらフライトを変更した人でごった返しになっていて、予約が取れていなかった人が何人かいるようだった。となるとみんな不安になってくるから、確認しろよと大騒ぎ。
変更した証明書みたいなものをもらったが、QRコードしか書いていなかったため、私も不安になった。もめごとの外で待っていてると、「そこの若いアジア人、日本人か、パスポートを出せ!」と呼ばれた。すると、
「皆さん、この日本人の若者のように、謙虚にならんでください!彼から搭乗させます!どうか皆さん落ち着いて、ならんでください!」
「えええええええ」と心のなかで叫んだ。全員の鋭い視線が後頭部にささる。背後から感じる人間の威圧感。もう完全に振り向けない。生きてきて20数年、あれほどまでに気まずい雰囲気を味わったことはない。
デトロイトを出発し、乱気流でジェットコースター以上に揺れる機体。憧れのニューヨークに着いたのは午前1時だった。
10 Things I Wanted To Know When I Was 20.
今月、私は晴れて25歳となった。この四半世紀を振り返ってみると、たくさんのことがあった。辛いことも、涙がとまらなかった日もあった。うれしく、楽しい日々もあった。ときに傷つき、人に助けられ、ここまで歩んで来れたと思う。今だから、わかることがたくさんある。
今回は、5年前の自分にむけた人生のアドバイスを書き残しておこうと思う。
1. 寝る前に今日は楽しかったと思えるように努力しろ。
20歳のころは、何かと将来のことをばかり考えるばかりで、他人と比較ばかりしていた。いい大学に行ったやつのこと、留学へ行っているやつのこと…SNSを見るたびに自分の人生はなんでつまらないだと嘆いていた。いつかは自分も!なんてことを考えて、ギャップに打ちのめされた。
そうじゃない。与えられた時間の中で、どうしていくかを決める選択肢が常にあった。朝早くヨガをしてもいいし、本をたくさん読んでもいい。料理を研究してもいいし、勉強をがんばってみてもいい。人生を豊かにできるキッカケが、身の回りにたくさんある。それを見つけて、没頭しろ。そうすれば、毎日が輝く。
2. 大人のため息を聞いて、たくさん失敗しろ。
「若いころにもっと勉強しておけばよかった」とため息をつく大人を見かけたことがある。彼らのため息は後悔の念の塊だ。人は成功を学ぼうと、成功した人の話ばかり聞きに行く。違う。人生をよくするヒントは周りにたくさんある。大人の苦労が、いまどうしなければいけないか教えてくれている。
勉強しておけばよかった…いま勉強すべきだ。もっと遊んでおけばよかった…趣味をはやく見つけるべき。もっと早く…。
若いうちから早く大人の失敗をみて、将来に備えるべきだ。アリババの創業者ジャック・マーは、失敗についてこんな名言を残している。
多花时间去听别人怎么失败的,
不要花时间去听别人怎么成功的。
ー他人がどうやって失敗したか聞くことに時間を費やせ、
人の成功を聞くことに時間を費やすな。
ジャック・マーは失敗を繰り返し、失敗から学び、アジアナンバーワンの富豪になった。失敗は人類の宝だ。しかし、私たちは失敗を恐れる。失敗することがダサいという風潮まである始末だ。失敗を恐れると、何もつかめやしない。
人生は短い。失敗する回数も限界がある。死ぬ間際に、100万回失敗したなって思い返せるような人生は、絶対に後悔はない。
3. どっちがいいか迷ったら、楽しいほうへ行け。
私は大学時代、英語を専攻した。教育学部だったのだが、理科を専攻するかで迷ったのだ。理科の教員はなり手が少なく、採用試験も簡単に突破できる。しかし、英語の教員は飽和している。
結論からいうと、好きな英語を選んでよかった。好きな英語にのめり込んで勉強したことで、人生が豊かになった。外国の知らない価値観に触れることができたからだ。もし仮に、英語で仕事ができなかったとしても、自分だけの幸せな人生がおくることができる。たくさんの外国人の友だちができ、お金で買えない人生を歩むことができている。
理科を専攻していたら、おそらく毎日つまらなく終わっていただろう。簡単だから、なりやすいから、なんて理由で人生を歩めば、その分刺激やワクワク感は絶対に得られない。
4. 毎日本を読め。
よく死んだおじいちゃんが言っていた。せめて本を読めと。今になってわかる。人生に悩んだときのヒントの多くは、本にある。本を読んでいて、「これもっと早く知りたかった!」と思うことばかりだった。
人に聞いて反対されるくらいなら、本を読んで行動する勇気を持ったほうがいい。だが、本を読んで終わるのはだめだ。必ず行動することもセットにしなければいけない。
5. 英語圏の国ばかりみるな。
大学院に進学してから、台湾に国際交流で訪れた。それまではアメリカに留学することだけを考えてきた私にとって、魅力はあまりなかった。しかし、台湾の学生のコミュニケーション力や英語力を目の当たりにして、自分はバカだったと気づいた。どうしてアメリカばかり考えていたんだと。
台湾はもともとマルチリンガル国家で、お父さんとお母さんの話す言葉が違うなんてことは多々ある。だから言語の達人が多い。中国語+α話せる人がほとんどだ。
近場で、安く安全に学びに行ける国があった。もっと早く知っていたら、英語に中国語、そして何かもう1つの言語を、大学在学中にマスターできていた。欧米だけが全てじゃない。
6. 健康に気をつけろ。
20歳の頃は、暴飲暴食は当たり前。運動もサークル以外では、全くしない。あのころは原因不明の偏頭痛が多かった。また、メンタルもボロボロだった。
それを治す唯一の予防法は、「睡眠・食事・運動」の3セットだ。当たり前の普通の生活じゃないから、太っていく。体は資本だ。自分のやりたいことを叶えるためにも、健康に細心の注意払うべきだ。
7. 完璧な人生なんてない。
就職、結婚、出産、マイホーム。職があり、安定して収入があって、幸せな家庭がある。家庭は円満で、職場からの信頼も厚い。子どもたちは眩しい笑顔で溢れている。みんなが思い描く完璧な人生だ。
だが、現実はそんな完璧な人生なんてどこにもない。
今、SNSを見れば、簡単に誰もが思い描く完璧な人生を見つけることができる。人は絶対に良い話しかしない。絶対に悪い側面を人には見せない。私たちの人生には、完璧なんてものは存在しない。
だからこそ、自分で納得がいく人生を送るべきだ。人と比較するのではなく、自分が心から満足がいく人生を歩んでいくべきだ。
8. 挑戦だけは怠るな。
変化を求めるが、寝転がってYouTubeやNetflixばかり見ていないだろうか。20歳の頃は、無気力なばかりで何もしないでいた。モチベーションがいつか上がると思っていた。
しかし、モチベーションというのは、行動していくプロセスの中で上がっていくものだ。まずはやってみること。結果が出なかったとしても、まずは行動することを大切にしてほしい。挑戦せずに、時間だけが過ぎ去っていくのは非常にもったいないことだ。
多く言われてることだが、ビルゲイツであってもネイマールであっても誰にも等しく1日は24時間である。その中でどれだけのトライができるかによって人生の豊かさが変わってくる。
確かに、人は変化を嫌う生き物である。挑戦できない日があるかもしれない。そんな日は、しっかり戦略を練って、また少しずつ始めればいい。
そして、せっかく挑戦するのならば、自分のためだけに行うのではなく、誰かのためになる挑戦をしてほしい。人のために行うことが、回り回って自分のためになる。それに気づける人生は絶対に豊かになっていく。
9. 夢は叶わなくても、形を変えて存在し続ける。
5年前の自分に言いたい事は、夢はかなうかなわないの2つの選択肢で考える必要は全くないと言うこと。よく世間を見ると、夢は叶うものだとか、夢を叶えられるのは1部の人間のものだとか、そんな話ばかりだ。はっきり言ってその状態で終わっていたら、夢を追いかけるまでに人生終わってしまうだろう。夢はいつでも目の前に存在している。ただ形を変えて存在していくことが可能なのだ。
私は、アメリカの大学に留学したかった。ずっと夢見てきた。お金もなく、周りの理解もなく、自分の夢は失敗に終わった。そう思ってばかりいた。けれども、アメリカに留学せずともできる事はたくさんあった。
例えば、iTunes Uのようなアプリを使えば、アメリカの大学の授業を受けることができる。日本にいながら、語学学校にいるような環境を作ることだって可能だ。見るテレビや新聞、音楽全ての環境を、全て英語にすることで作り出せる。
そして、夢の形をがどんどん変わっていくことで、自分自身にチャンスが降ってくることがある。海外で仕事してみたいとか、英語を教えてみたいとか、そのフィールドから外れなければ、チャンスは必ず降ってくる。私にとってはそのチャンスが、中国語だった。そのおかげで、私の人生はより良いものになった。
夢を叶えられないといって嘆く時間があれば、次の手を考えよう。道は必ず開く。
10. 人生はまだまだ終わらないし、どんどん楽しくなる。
たった1つの成功や、たったひとつの失敗で人生は終わらない。このゲームは自らに刃を向けない限り、決して終わることのないトレイルランだ。山を登る時もあれば、下るときもある。
他人から人生についてあーだこうだ言われることがあるが、決して耳を傾けてはいけない。その人が考えている理想の人生が必ずしも正解なわけはない。自ら責任を持って、正解を見つけるしかない。
そして、人生は必ずどんどん楽しくなる。もし昔の方が楽しいと思うのであれば、何かを変える必要があるサインだ。だから行動し続ける必要があり、今を一生懸命生きる必要がある。5年前の自分に言いたいことは「人生はどんどん面白くなっている。だから期待していい。自分を信じて、行動し続けるのみ」ということだ。
人生がよかったかなんて、死ぬ間際にしかわからないだろう。たった1回の人生だ。見栄えや世間体など気にせず、これからも自分だけの人生を突き進もうと思う。自分の人生はただ1人、この自分のためにあるのだ。
My South Korea Trip In Summer.
最近、記事をアップロードできずにいた。理由は韓国に行っていたからだ。2019年9月現在、日韓関係は悪化している。前からそうだといえば、そうではあるが、政治的なもめごとは大きくなるばかりだ。
インターネッ上でも、嫌韓の人たちのコメントを非常に多く見かける。最近でいえば、YouTubeでオリエンタルラジオの中田敦彦さんの日韓関係に関するコンテンツのコメント欄が荒れたとか。また、ソウルで日本人の若い女性が暴行された話も真新しい。
たしかに、関係が悪いだろうが、果たして本当にそうだろうかと疑問が湧いた。実際に現場に行ってみたくなった。
結論からいうと…
日本人か中国人の観光客しかいなかった。
街は普通で、身の危険を感じることはまったくなかった。
日韓関係の悪化により、円高で、1ウォン=0.085円という非常にありがたいレートだった。ホテルは4つ星のPJホテル明洞。
航空券はJeju航空を利用した。LCC+4つ星ホテル、3泊4日(朝食なし)で2万円という破格の価格だった。4つ星のサービスは、バックパッカーで旅をしていた自分には眩しすぎた。雨の日には、傘を貸し出してくれるし、明洞や東大門といった有名観光地に無料シャトルバスがでている。無論、このホテルだけのサービスだろうが、貧乏旅行では味わえない良さを存分に楽しめた。もうドミトリーに泊まるのをやめたくなった。
街はいたって普通だ。夜の地下鉄も、キャピキャピした若い日本人女性を多く見かけたし、明洞なんかはほぼ日本人観光客しかいない。お店の人は、「政治の問題で日韓関係が悪化して、商売にならないよ」と嘆いていた。おそらく、日本でも同じことが起こっているのだろうなと思う。
日本では食べられないユッケ。ただただうますぎる。明洞の王妃家本店で注文した。日本語も通じるので、語学に自信がない方でも安心して食べられる。またコネストというサイトで5%引きのクーポンもあるので、うまく活用するといいかもしれない。
北村の歴史地区に行ったとき、ミシュランに載ったサムゲタンがあるよと教えてもらったので行ってみた。百年土種参鶏湯という弘大に本店がある店らしい。1600円とすこし割高だったが、初めてのミシュラン掲載店だったので、なんだか子どものようにうれしかった。
味はあっさりしていて、とても美味しい。もち米に鳥のだしが染みていて、絶品だった。
私が訪れた北村店では、韓国語か中国語が通じる。あとは簡単な英語と日本語がすこし怪しいが通じるので、少し注文の際に注意が必要かもしれない。メニューは日本語があるので、指差し注文でも大丈夫だ。
今回の旅行はあまり写真を取る暇がないほど、楽しむことができた。私が思うことは、何人が嫌いとか、どこの国が悪いとかそんなものはどうでもいいということ。それぞれの国にいろんな考えを持った人たちがいるだけだ。
どうしてもインターネットを見ると、ネガティブなコメントがどっと集まっているように見える。顔も見えない、誰が投稿したかもわからないコメントを信じている人がまわりにたくさんいた。そんなものを鵜呑みにしてしまってはいけないと強く思う。〇〇人という大きな枠で物事を決めつけてしまうことは、非常に残念なことだ。
昔のことは正直誰にもわからない。そのとき生きていた人しかわからない。国同士の仲が悪いのは確かだが、現地の韓国の人たちは優しかった。食わず嫌いで終わるのではなく、まずは現地に行ってみるのがいいと思う。世界の見え方も少し変わってくるはずだ。
円高の今が旅行のチャンスなので、ぜひ海外旅行先として、韓国に行ってみてほしい。
Only 3 Grammar Books You Must Buy For Speaking English.
本屋に行ってみると、英語学習コーナーにぎっしりとつまった参考書を見かける。他の言語に比べても、英語の参考書の量は非常に多い。海外で学ばずとも、ここまで書籍で選択できるツールがたくさんあるので、日本の環境は本当に恵まれると感じる。
一方で、その多さゆえに、必要性がないと感じる参考書が多いことも確かだ。英語教育も1つの大きなビジネスである。自分に合った参考書を、うまく選ぶ必要がある。
今回は、話すための英語だけに焦点をあてて、おすすめの参考書を紹介する。
選ぶポイントは、英文法のイメージが分かること。
これからズレなければ、どんな参考書でもよい。高校で使用する参考書は、文法用語の説明ばかりで、実際の場面のイメージがわきにくい。英語でのコミュニケーションとは、簡単に言えば、共通のイメージをやり取りすることだ。文法のもつイメージさえつかめれば、バイリンガルへの道は一気に早まる。
1. 一億人の英文法
一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス)
- 作者: 大西泰斗,ポール・マクベイ
- 出版社/メーカー: ナガセ
- 発売日: 2011/09/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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文法のもつイメージを学ぶことができる、最強の文法書だ。受験や資格試験をカバーできていないなどの意見もあるが、その場合は穴埋め式の参考書を使えばいいと思う。しかし、もしあなたが英語を話せるようになりたいならば、この文法書を使うべきだ。今まで受けてきた英語教育と同じ方法では、英語を習得できる確率が低いことは明白だろう。ぜひ手にとって、穴埋めや整序問題のための英文法から脱却してほしい。
2. Grammar in Use
- 作者: Raymond Murphy,William R. Smalzer
- 出版社/メーカー: Cambridge University Press
- 発売日: 2009/03/09
- メディア: ペーパーバック
- 購入: 37人 クリック: 239回
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この文法書は英語で書かわている。日本語版もあるのだが、英語版で学習することをおすすめする。もし仮に、あなたが海外の語学学校で、英語を学んだら、英語で英語を学ぶケースがほとんどだろう。留学せずとも、この文法書を使えば同じ状況を作り出すことだできる。
あなたは “will” と “be going to” の違いが説明できるだろうか。「 will は未来形、意志…で be going to は…」なんて知識しかない人におすすめだ。文法的な違いをたった1ページで、図付きで解説してくれる良書だ。こういった細かな表現の違いが気になる方は、ぜひとも買って損はない。
使い方だが、無理に1ページから始める必要はない。今あなたが必要としている文法項目を、先に押さえていく使い方がおすすめだ。
3. MY JOURNAL
以前からこのブログで紹介している書籍だ。文法書というよりは、私たちが普段の日常で使う日本語を、英訳して載せてくれている。とりわけよい点は、使える副詞がたくさん載っていることだ。英語の表現力の幅を広げてくれる良書だ。
この本の著者であるMamiさんは、国産バイリンガルだ。バイリンガルニュースという Podcast を配信されている。こちらは無料なので、本当にタダでこんなコンテンツを聞くことができるのかと疑いたくなる。
Mamiさんの勉強方法も書かれている本なので、非常におすすめだ。
いかがだったろうか。本当にこの3冊だけでいいのだろうか、と考える人もいるだろう。あくまで文法書はインプットでしかない。話すためには、アウトプットを重視していく必要がある。私は3つ目に紹介した MY JOURNAL を使い、日記を毎日書くことで、英語脳を作り上げていった。
まだまだネット上には、TOEICや英検といった資格試験のための参考書ばかり紹介されている状況だ。私は、多くの日本人が自信を持って、英語を話す日を夢みている。そのためにも、文法のイメージをつかむことを意識して、英語を学んでほしい。
Use YouTube Videos For Learning English.
英語の学習に必要なものは教科書や参考書だろうか。私の周りのバイリンガルやマルチリンガルたちの共通点は、教科書で語学の勉強をあまりしていないことだ。あくまで教科書も1つのツールだ。
たくさんある英語学習のツールの中で、無料で高品質なのが “YouTube” だ。今回は、YouTubeのおすすめコンテンツを共有していこうと思う。
We bare bears
Bear Lift | We Bare Bears | Cartoon Network
We Bare Bears | Best Of Chloe | Cartoon Network
海外のアニメを見たことがあるだろうか。スポンジ・ボブなどが有名だと思うが、最近海外の子どもたちに大人気なのが、この“We bare bears”。カートゥーン・ネットワークで2015年から配信されている。
3匹のくま(グリズリー、パンダ、アイスベア)が、アメリカの西海岸で生活するストーリー。子ども向けなので、Fワードなどの汚い英語はでてこないが、アメリカ人が日常でよく使う表現がたくさん出てくる。
物語の中で、韓国なまりの英語やロシアなまりの英語なども聞くことができ、英語の幅広さを知ることもできる。また、日本がテーマのエピソードもあり、日本語なまりの英語を聞くと、私たちの話す英語イメージがはっきりわかる。非常におもしろいのでおすすめだ。
また、食べ物やスマホなどのカルチャーも同時に知ることができる。いま流行りのタピオカミルクティー(英語名:Bubble Milk Tea)も登場している。おそらく日本よりも先にアメリカで流行っていたのだろうなと感じるシーンもあり、アメリカの日常を知ることができる。
Hapa英会話
日米ハーフのJunさんの動画で、日常で使えるフレーズをたくさん知ることができる。フレーズのインプットを行うことは非常に重要だ。Hapa英会話は、1つの動画に複数のフレーズを紹介してくれる。動画をみて、すぐ日常で試してみるという勉強の流れがおすすめだ。
また、覚えたフレーズの動詞を変えてみたり、助動詞や副詞で修飾してみるとより幅広い表現が可能になるだろう。
バイリンガール英会話
アメリカのマックでドライブスルー英語!// Lesson at the Drive-thru 〔# 206〕
非常に有名だが、帰国子女のちかさんの動画だ。英語学習コンテンツの初期からYouTubeで配信されている。なかでも、一番最初から動画を見ることをおすすめする。細かな表現の違いや、教科書や参考書で習わない生きた英語を知ることができる。加えて字幕もついているので非常に見やすい。
また、海外旅行の動画はモチベーションをあげる最高のコンテンツだ。英語を習得しながら、海外の文化に触れることができる。知りたい、行ってみたいという気持ちが、言語習得にとても良い効果を促すのでおすすめだ。
Stand Up Comedy
Kevin Hart/Let Me Explain Spider Son
上級者におすすめなのが、海外のお笑い “Stand Up Comedy” だ。舞台で1人でマイクをもって漫談をするスタイル。ブラックさやウェットさがあるジョークもよく飛び交うので、英語力に加えて文化的な背景を知らないと理解できないことがある。
私は国内外問わずお笑いをみるが、1番好きなのがケヴィン・ハートだ。日本ではあまり知られていないかもしれないが、海外での人気は非常に高い。アメリカの友人はチケットが取れないと嘆いていたほどだ。
最近では映画にもでてて驚いたが、彼の家族の話は最高におもしろい。Netflixに彼のスタンドアップツアーの動画があるようなので、ぜひとも見てほしい。
以上、4つのコンテンツを紹介した。YouTubeで英語を学ぶときに大切なことは、自分自身が一番興味あるジャンルを使うことだ。私はできる限り文化が知れるような動画を選ぶようにこころがけている。例えば、私の場合、海外の食文化が大好きなので、ファストフード巡りの動画なんかを見る。アメリカ人のコストコのショッピング動画なんかもおもしろい。
無料かつ最高に楽しめるYouTubeをうまく利用して、生きた英語を学んでいこう。
5 Reasons Why English Changes Our Life.
あなたはいま、なぜ英語を勉強しているのだろうか。
いろんな人がいると思う。仕事のため、旅行のため、なんとなくかっこいいから…理由なんて大小様々に存在しているだろう。私もみなさんと同じように中学校から英語を勉強しはじめ、受験のためのツールでしかなかった。しかし、英語をつかえるようになって、学ぶ側から教える側にまわって気づいたことがたくさんある。
今日は英語を学んで私の人生が変わったことについて伝えていく。
1. 英語を学ぶと日本的人生観が変わる。
私たちが思い描く人生とはなんだろうか。大学を卒業し、就職し、結婚し、マイホームを建て、子どもを産み、老いていく。多くの人が、このような人生をイメージするのではないだろうか。この価値観は、1970年代くらいから変わっていないようだ。この価値観は世界から見れば、極めて少数派だということに気づく。
私がいままで周りから言われてきたことも、似たようなことだった。いい大学に入ったほうがいい、大企業に入ったほうがいい…など。〇〇大学以上じゃなければ負け組だ!なんてことを高校時代にいっていた同級生や先生もいた。
しかし、世界にでてみると、「〇〇の大学出身です」なんて肩書は全く通用しない。「あなたは何ができて、何を考え、何が貢献できるのか」ということをただひたすら求められる。偏差値や学歴は、完全に古い価値観だということに気づかされる。英語を学ぶと日本人の当たり前から脱却できる。
海外の価値観にふれ続けた結果、自分の人生は、こうあるべきだ!というものが完全になくなってしまった。他の日本人に何をいわれようと、そういう考え方もあるよねと思うだけだ。まわりの目や人と比べてしまう人ほど英語を勉強すべきだろう。
2.英語を学ぶと情報量が変わる。
私たちは悩んだとき、Googleで検索することが当たり前になった。図書館で本を調べることもめんどうだし、誰かに聞くと気もつかう。そんなとき、ふと検索することが、多いだろう。こちらを見てほしい。
Wikipediaのインターネッ上の言語使用状況についての記事である。2018年3月時点で、インターネッ上の情報量の54%が英語である。日本語は3.4%で第6位に位置している。この差は非常に大きい。英語を学べば世界の半分以上の情報にアクセスできる権利が持てるのだ。最近本屋で売れている本の多くも、英語から日本語へと訳されたものだ。情報化社会で生きていくうえで、ダイレクトに情報を扱える、これ以上のメリットはないだろう。
3.英語を学ぶと出会う人が変わる。
アメリカの起業家ジム・ローンはこんな言葉を残した。
You are the average of the five people you spend the most time with.
ーもっとも多くの時間を共に過ごす5人の平均が君だ。
あなたが1番多くの時間を過ごす5人はどんな人だろう。私は英語を学ぶ前までは、全員日本人だった。先ほどもいったように、日本人は、男はこうあるべきだという概念に疑問すら感じなかった。今は、台湾人・韓国人・アメリカ人・スウェーデン人と過ごすことが多い。出会う人が変われば、人生はかならず変わる。ぜひ日本人のマインドからワールドワイドなマインドになって、あなたの人生を豊かにしてほしい。
4.英語を学ぶとコミュニケーションが変わる。
デジタル大辞泉によると、思いやりとは、他人の身の上や心情に心を配ること。またその気持ち、心情とある。私たちは世界中の人から"polite(礼儀正しい)"といってもらえる。しかし、私たちの日常を見てみると、気を使いすぎて消耗している人や、言いたいことを伝えずに影でグチを言っている人をよく見かける。言わない・伝えないことが思いやりなのだろうか。
海外の人と英語を話していると、言わないと何もはじまらないと感じることが多い。クレーマーのようではなく、しっかりと意見を持って、考えを共有していかないと流されてしまう。子どもの頃を思い出してほしい。教室で黙ってさえいれば、学級活動で係活動や話し合いが勝手に進んでいった経験はないだろうか。それに似ている気がする。
日本人同士であっても言わないと伝わらないことがたくさんある。「空気を読む」なんて文化は時代遅れだろう。空気を読んで、感じて、思いやりのある行動を…の前にしっかりと伝えるべきだ。常識がどんどん変わっていき、さまざまな考えが認められる世界になっていく状況で、私たちは英語から実用的なコミュニケーションを学ぶことができる。
5.英語を学ぶと人生が変わる。
英語をせっかく学んで、TOEIC何点ですと言いふらしているのは非常にもったいない。あなたの周りにそんな人はいないだろうか。確かに、就職で有利に働くこともあるだろうし、一定の英語力の証明になる。しかし、英語の資格試験はただの決められた箱の中でしかない。
私はよく英語を教えるときに伝えることがある。
単語と文法は貯金だ。
貯めたぶんだけ世界中で使える。
しかも無くならない最強の投資だ。
資格はあくまで、貯金残高を確認する方法でしかない。学んだことをフル活用すれば、全く違う人生を歩むことができる。それがたとえ仕事にならなかったとしても、日本人気質の考え方からレベルアップするだけで、あなたは人生で必要とする答えを持つことができる。それはもはや、何者にも縛られない生き方ができるといえるのではないだろうか。
英語を学んだ先にある景色は、その箱の外にしかないのだ。その景色は必ず人生を変えるパワーを持っている。資格だけで止まってしまう人にならないでほしい。英語を学んで、人生を変えてほしい。
1番と5番に関して重複する点があっただろう。しかし、この思いこそ私が伝えたいことだ。過去の私のように、人生に悩み、人に言われたことに傷つき、行動する勇気や立ち上がる気力がない人がいれば、英語を学んでほしい。英語は私の人生を変え、新しい世界に連れて行ってくれた。あなたにも平等にチャンスがある。自分を信じて、チャレンジしていってほしい。
How To Learn English Not Like Ordinary.
私は大学4年間で、英語を話すことができるようになった。海外に留学したこともないし、旅行で訪れたこともない。大学に入学するまでは、日本人全員が受けてきた英語の授業しか知らない。
私は、教育学部に通っていた。もともと高校では理系だったのだが、大学1年生の教養で受けた英語の授業が面白く、英語教育の学科に進んだ。その授業では、ニュージーランド出身の先生が英語を教えてくれる。ただし、英語しか話してはいけないというルールがあったのだ。しかし、当時授業を受けても、英語を話すことができるようになったのは私だけだった。人と違う勉強をしたから、英語を話すことができたと思う。
大学受験やTOEICのような勉強を毎日繰り返していたとき、ふと違和感を覚えた。「このまま同じ勉強を繰り返し、英語を話すことができるのだろうか」と。ネットで情報を集めてみると、日本の英語教育を受けてバイリンガルになった人の話はほとんどない。つまり、自分の勉強法では、確実に失敗するということがわかったのだ。
そこで、国内外の成功者の例を調べてみた。
1. バイリンガルニュースのマミさん
彼女の著書『MY JOURNAL』に、英語を習得するために日記を書いたことが書かれている。この本は、前半は勉強法やフレーズが書かれている。後半は、日記を書くスペースになっている。
2. Rachel and JunのJunさん
YouTubeの動画で、どのように英語を勉強したのか解説しておられた。まずは、短い英文を言えるようにする。そこから修飾語を増やし、長い英文を言えるようにする方法。ステップアップしていく方法が、非常に効率的だ。この動画をぜひ見てほしい。
3ヶ月で帰国子女を言い負かす How I learned English 3 (スピーキング編)
3. 大学で知り合ったスロベニア人留学生
彼女は、6カ国語話せるという猛者(母+英・日・仏・独・露)。根本的に、話すこと・書くことは別と考えている。話すことは間違ってもよく、正しい言葉を話せる人は少ないということを、常に言っていた。ただし、書くことは100%間違っていけないそうだ。「そもそもあなたの話す日本語、文法的に間違ってるよ」と指摘されたことは忘れない。
4. 学部の教授
第二言語習得に関する研究を行っておられる方。質問に行くと、クラッシェンという人の研究について教えていただいた。その中で、「情意フィルター」という考え方があるそうだ。不安感がある状態で、言語の習得はできないらしい。周りからバカにされたり、間違ったらどうしようと考えると、うまくいかないらしい。
英語は楽しみながら勉強、間違いなんか気にするなと温かい言葉をいただいた。
5. TED
「TED 言語学習」などで検索すると、必ず上位にくる動画。やはり、バイリンガル・マルチリンガルから、コツを教えてもらうほうが早い。
How to learn any language in six months | Chris Lonsdale | TEDxLingnanUniversity
The secrets of learning a new language | Lýdia Machová
これらに沿って勉強したところ、2年間ほどで英語が話せるようになった。ぜひ参考にしてみてほしい。そもそも、話せない人と同じ勉強をしたところで、話せない確率は高い。常識にとらわれない手段こそが、最高の結果を生み出すと信じている。